2006年01月26日

小説「かくれさと苦界行」 隆慶一郎

小説「かくれさと苦界行」 隆慶一郎
かくれさと苦界行 隆 慶一郎(著) 新潮文庫



吉原御免状」の続編です。
多くのモノと引き替えに裏柳生との争いに勝ち、松永誠一郎は吉原の惣名主となった。
しかし再び柳生義仙が立ちふさがり、しかもその裏には大老・酒井忠清が影が!
さらに柳生の守護神・荒木又右衛門もその姿を江戸に現す。

松永誠一郎が吉原の惣名主となってから、義仙との長い闘いの決着、そして幻斎との別れまでが描かれています。
悲しみとは何か。
男の生き様とは何か。
女の幸せはどこにあるのか。
ということを圧倒的な筆力で作者に問われているような気がしました。
柳生の守護神として登場する荒木又右衛門は非常にユニークな人物として描かれています。
幻斎や荒木などの死に場所を探し続けていた男たちと、生き続けなければならない誠一郎の対比が物哀しい。

これは「吉原御免状」に続くシリーズ2作目で、4作目まで予定があったそうです。
しかし作者逝去のためこれが最終巻となってしまいました。
非常に残念。


隆慶一郎


posted by kurozo at 01:19| 東京 ☀| Comment(4) | TrackBack(5) | 読書:隆慶一郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月31日

小説「吉原御免状」 隆慶一郎


小説「吉原御免状」 隆慶一郎
吉原御免状 隆 慶一郎(著) 新潮文庫



宮本武蔵に育てられた松永誠一郎が師の遺言に従い、江戸の御免色里・吉原に赴く。
そして「神君御免状」を巡る吉原と裏柳生の争いに巻き込まれていく。
「神君御免状」とは何か?
裏柳生とは?
そして武蔵はなぜ誠一郎を吉原に行かせたのか?

吉原の秘密、徳川家康影武者説を織り込んで、優しさ過ぎる男のさわやかさと葛藤、そして全てを受け入れることにした苦渋と潔さを描いていきます。


隆慶一郎


posted by kurozo at 17:36| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 読書:隆慶一郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月11日

小説「一夢庵風流記」 隆慶一郎


一夢庵風流記 隆慶一郎(著) 集英社文庫


戦国末期を駆け抜けた、天下の傾奇者・前田慶次郎。
直江兼続との友情、若き結城秀康との出会いと対決、前田利家のとの別れ・・・

「『辛苦みつつ降』ることも出来ない奴が、何が男かと思う」
一個の日本人の理想像、あるいは、男とはこうあるべき、との著者の思いが全編に満ちています。

本作はコミック「花の慶次(画:原哲夫)」の原作でもあります。
おもしろいと思った方は、ぜひ原作もご一読を。






posted by kurozo at 19:07| Comment(2) | TrackBack(0) | 読書:隆慶一郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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