2005年12月04日

小説「川の深さは」 福井晴敏

川の深さは
川の深さは


増村保は元刑事で雑居ビル警備員の桃山剛に言う。
「おれは、葵を守る。それがおれの任務だ」

グータラな警備員生活を送る桃山の元にヤクザに追われボロボロの増村保と須藤葵が転がり込んできます。
桃山はその二人を匿ったことにより、国家をも揺さぶる事件に巻き込まれて、また、自分で首を突っ込んでいくハメになります。
昨日よりましな今日のために、今日よりましな明日のために・・・

終戦のローレライ」、「亡国のイージス」の福井晴敏の処女作。
この作品も考えることを放棄した日本人への痛烈な批判と、もう後がないぞという警告(と言っていいか?)が込められています。

必要ないと評するかたもいらっしゃいますが、この作品も終章で事後談を示し、オチを付けています。
そして物語は「Twelve Y.O.」、「亡国のイージス」へと。


福井晴敏関連


posted by kurozo at 14:35| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 読書:福井晴敏 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月29日

小説「亡国のイージス」 福井晴敏

亡国のイージス(上)上巻  亡国のイージス(下)下巻
明日(7/30)から公開される映画「亡国のイージス」の原作です。
著者は今春公開された映画「ローレライ」(原作名:終戦のローレライ)の原作者でもある福井晴敏です。

冒頭から何重もの伏線を貼り、そしてその伏線から読者が予想する物語の展開を見事なまでに裏切ります。
「辺野古ディストラクション」、「北朝鮮弾道ミサイル騒動」、さらには日本の国防問題も絡め、海上自衛隊のミサイル護衛艦「いそかぜ」を中心に物語は展開していきます。
現代戦争の悪い意味での手軽さ、国家の闇の部分、自衛隊が抱える根本的な矛盾点、政治家の腹黒さなどを描きつつも必死に生きる人々のまっすぐな心、熱い思いと意地も同時に描いていきます。
人は分かり合えるというか、そんなメッセージもあるのではないでしょうか。
後半の特殊工作員同士の緊迫した戦いは現代の忍者を思わせました。
上・下巻に分かれており、結構な長編ですが途中で飽きることはありません。
最終章の爽やかさからか、読書後の後味もよいものになっています。

で、読み終わってから知ったのですが、これより先に「川の深さは」、「Twelve Y.O.」を読んだ方がいいみたいです。




※この記事は以前、私の別blogに書いた記事を元にして書いています。
posted by kurozo at 17:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:福井晴敏 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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